鈴木 健二氏(株式会社kawarina)
Q.これまでのキャリアについて教えてください。
元々はIT系の事業会社でシステムエンジニアや事業運営業務に従事してきました。
スピード感を持って顧客に価値を提供することに重きを置いていましたが、製薬企業の社会的意義の大きさと理念に基づいた顧客中心の事業運営に魅力を感じて、2020年にエーザイ株式会社へ入社、入社後は認知症エコシステムの開発と事業運営に携わってきました。
エーザイでは、ヒューマン・ヘルスケア(hhc)理念に基づいて、お客様の憂慮を知り、人生に寄り添いながら問題解決に取り組んでいます。この顧客中心の姿勢は、従来のスピード重視の事業運営とは異なるものでしたが、私は、この丁寧なアプローチの中に、事業における責任と企業文化の深さを感じました。 同時に、過去のIT業界での経験で培った機敏さを事業に活かすことができるのではないかという可能性も感じ、今回のきっかけとなりました。
Q.アイデアを事業化、出向起業へと行動に移された理由を教えてください。
アイデアは、私自身の経験と専門知識が組み合わさって生まれたものです。
元々、私自身の義理の母が亡くなったとき、悲しむべき人が悲しむ時間を作れないことに違和感を感じグリーフケア事業の構想を持っていました。同時に、行政書士の知見があったため、この分野の課題を深く理解していたこともあり、これまでの考えを整理し、着想につながりました。
そんなタイミングで社内の副業制度が開始されたことを機と捉え、これまでの考えを整理して事業化に向けた着想につながりました。
Q.出向起業制度の活用にあたって、社内調整はどのように進められたのでしょうか。
事業案をもって、社内の新規事業開発プログラムへ応募しました。
私自身はプログラムへの参加表明後、具体的な社内調整に深く関与しておらず、社内新規事業創出プログラムに関わる事務局の方と私の上司が中心となって進めてくださいました。そのため、私が苦労した点というのは申し上げられないのですが、部門間の調整や社内手続きの複雑さなど、様々な難題があったのではないかと想像できます。
出向起業制度の活用にあたっては、独立した立場で事業を評価できる点が、新規事業の創出に適した選択肢であると判断されたのだと思います。
関係各位のご尽力により、無事に出向起業に踏み出すことができ、感謝しています。
Q.出向起業への応募に対して、ご家族や身近な方の反応はいかがでしたか。
出向起業について家族や身近な方に伝えた際、特に大きな反応はありませんでした。
私自身、今回の挑戦を日常的な業務の一環のように捉えていたためか、家族も『そうなんだ』と、ごく自然に受け止めてくれたようです。
Q.まず実現したいこと、そして、出向起業にあたっての意気込みをお聞かせください。
まずは私たちの商品がお客様の問題を解決しているかを丁寧に見極め、がむしゃらさと堅実さをうまく使い分けてながら取り組んでいきたいです。
私は入社以前に事業を立ち上げた経験があるのですが、前回の起業では、経営者としての孤独や、会社を軌道に乗せることの難しさを痛感しました。今回の出向起業では、過去の教訓を活かし、リスク管理を徹底しながらも、周りが応援してくれるような一生懸命さをもって取り組んでいきたいと考えています。
「身元保証等高齢者サービス事業」について
昨今、身寄りのない高齢者が増加傾向の中、当該高齢者を対象とした身元保証等高齢者サポート事業のトラブルが問題になっています。
本事業では、リアルな見守りだけでなくITツールを駆使した見守りを行い、認知機能低下の感知や予防提案を強みとした「高齢のお客様が抱えるリスク」に対する備えを提供します。
提供するサービスを通じて、お客様の存在を認め、必要に応じて支援をし、亡くなった際には葬送し、価値を残します。
鈴木 健二氏
代表取締役
自己紹介/略歴:
DTPやWEBデザイナーを経てwebシステム開発に従事。 IT系の事業会社でPMやPdM、東証プライム市場上場企業子会社立ち上げ後、CIOを経て代表取締役を経験する。 その後エーザイ株式会社に勤務し高齢者向けの事業運営、開発を行うと共に、株式会社kawarinaを設立する。
会社概要
所在地 | 宮城県仙台市青葉区本町一丁目5番28号カーニープレイス仙台駅前通603号 |
WEBサイト | 準備中 |
問合せ | cs@kawarina.com |